【合格体験記】試験1週間前の過ごし方
2020年度の書類をチェックしてくださった坂田菜津子さん。Step1のときは級長もつとめてくださいました。明るく優しくクラスの人気者です。さてその坂田さん、スクールの2次試験対策に一切通わず合格されたとは驚きです。また試験一週間前にやって「まずかった」と思ったこともあるそうです。いったいどのようなことに後悔されたのでしょうか。
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坂田菜津子さん(2019年WE合格)
こんばんわ
昨年のエキスパート試験に合格しました坂田菜津子です。
私はそもそもワインを飲むようになったのが2018年10月にアカデミー・デュ・ヴァンのステップ1の講義を受け始めてからでしたので、一次に合格した時点でまだ飲み始めて1年も経っていませんでした。
1.勉強して変わったワインの好み
ワイン初心者にはありがちなのでしょうが、重たい赤ワインが苦手で、クラス会で「重たい赤ワイン、ちょっと苦手で…」と話したら、周囲のクラスメイトさん達から「どっしり重たいのが美味しいんじゃん!むしろ重たいワインこそカモンだよ」と言われたものの、私は自分がどっしりした赤ワインを好きになるなんて想像していませんでした。
そんな私ですが無事に試験に合格出来たのはデュヴァンとの出会い、ステップ1でアキ先生と縁が出来たからに他なりません。本当に感謝しています。今ではどっしり赤ワインも大好きになりました。
2.あえて2次対策にまったく通わなかった
勉強の仕方は他の方々が細かく先述されていて、そちらの方が参考になると思います。参考にならない私の学習法はと言いますと、私はワイン経験値の低さに引け目を感じていたので、テイスティングの講義は1コマも取りませんでした。講義のたびに他の受講生との差を認識して凹みたくなかったこと、また予算的な問題もあり、週1,2回講義を受けるより、ハーフボトルの対策セットを購入して毎日家で練習する方がリラックスして味や香をちゃんと理解できそうだと考えたのです。
3.ハーフボトルセットをフル活用
結果1次受かって直ぐに対策セットを4種類全て購入して小瓶で保管しました。当初は夜に練習していたのですが、アキ先生が試験は午前中なのだから昼間の練習もした方が良いと話されていた事や、夜飲み会があったりして練習できないこともあったので、朝方にシフトして、白と赤を最低でも各3種類以上はテイスティングしてから出勤するようにしました。夜の方がリラックス出来る反面、重たさの違いが感じ取りづらく、朝は寝起きのせいか鼻が利きづらいものの、重さやアルコールの強さは感じやすいように思いました。対策セットには模範解答がついてくるので、その解答を丸覚えして、自分の感じる香りや味と照らし合わせて模範解答に寄せて行く、その繰り返しです。
4.10月になり変化が見えた
品種の特徴的な香りが自分の中で見つかるようになり、ようやく面白いと思えるようになった頃には10月になろうとしていました。その頃には数をこなして品種当てるだけで終わる様な事はせず、むしろ1回のテイスティングを3種程度にして、じっくり表現する練習にシフトしました。就業中の空き時間はひたすらドライテイスティングです。試験対策のサイトに載っている品種の特徴と、模範解答、ステップ1や受験対策講座で飲んだ同じ品種のワインのコメントを比較してワインを思い出して情報整理に勤しみました。
5.試験前1週間の過ごし方
試験までの1週間はなるべくワイン以外のことでもイレギュラーなことをしない様にしていました。「寝不足にはならいないように」と念頭に置きつつも外食したり、好きなもの食べたりして過ごしました。
あとは準主役級のジンファンデルやサンジョベーゼ、テンプラリーニョ辺りがよく分からなかったので直前で集中的に勉強をはじめました…が、今はこの「その他の品種」だけで飲み比べ練習したのは失敗だったなと思います。試験当日まんまとサンジョベーゼをピノと回答してしまいました。「ピノと飲み比べて違いを勉強してたらなぁ!」と後悔しました。まぁ、時間も限られていたので結果論ですけどね。
みなさま試験まであと残り1週間。今さら足掻いても…と考えてらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、私は2日前に行ったバーで南仏のソーヴィニヨンブランをNZ産と間違えた事で色々と印象が残り、試験当日SBを解答することが出来ました。なのでありきたりなセリフかもしれませんがまだまだ情報をインプットする時間は残されていると思います。体調整えつつ試験までもうひと頑張り!みなさまの合格をお祈りしております。
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講師からひとこと
スクールに通わず、小瓶セットだけで合格されたのは本当にすごいと思います。坂田さんの場合はStep1からご通学いただいて、ある程度ベースがあったことが助けになったと思います。しかしながら地方在住の方には大きな励みになったことでしょう。また直前に6大品種以外に手を付けるのも勇気がいりますね。上手くいくこともあるし、そうでないこともあります。このあたりの練習のさじ加減は講師でも難しいところです。素敵な合格体験談、ありがとうございました。
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