【2次試験】論述②高得点取れる書き方
機関誌『Sommelier』173号に書き方のヒントが載っているのをご存じでしょうか。
2020年、わたしもコンクール対策のために、ソムリエ協会主催の勉強会を受講しました。そのとき、下記のフォーマットのように答えるようにアドバイスを受けています。
1ワインのフラッシュコメント
2料理をあげる
3その料理がどのようなものか説明する
4なぜ合うのか理由を述べる
5+α(温度、グラス、付け合わせ、ソースなど)
1ワインのフラッシュコメント
フラッシュコメントとは何でしょうか。石田博さんが言い始めた言葉で、ワインを3ワードぐらいで端的に伝えることです。現場では、お客様はソムリエのフルコメントを聞いてくださるほど暇ではありません。そのため普段からワインの特徴をつかみ、簡潔に表現する練習をしておく必要があります。例えば、樽熟成されたシャルドネだったら「バターのような複雑な香り、重めのワイン、クリーミーでリッチな味わい」といった具合です。
2相性料理
みんなが知っている料理を書きましょう。おつまみ本に載っているような創作料理はだめです。また「和食」のような広すぎる書き方もあまり感心しません。
3その料理がどのようなものか説明する
田崎真也さんの言葉に「ソムリエはワイン以上に料理に詳しくなければならない」とあります。かならず、それがどのようなものなのか説明してください。使われている食材、味わいの特徴、風味…などなどです。
4なぜ合うのか理由を述べる
ここが一番、ソムリエ協会の求めているところと言っても間違えないでしょう。ただ「焼き鳥モモ(塩)が合う」と書いても高得点は狙えません。このマリアージュのテクニックは多岐にわたります。
・郷土性を合わせる
・料理とワインの濃さ/重さを合わせる
・香り/風味の同調
・相互作用
などなど
他にもテクニックはありますが、とにかく読み手を納得させる理由が書いてあることがポイントです。相互作用は世界的ワイン資格のWSET®のLevel2のテキストP6~7が非常に参考になります。
5+α(温度、グラス、付け合わせ、ソースなど)
解答に余白があれば、ワインをサービスするグラスや温度について触れてもいいでしょう。料理の付け合わせや、ソースに言及してより魅力的な提案にするのもありでしょう。
まとめ
このフォーマットを知っているだけでも、ずいぶん気持ちが楽になるのではないでしょうか。一度、自宅でテイスティングしているワインを使って、200文字で書いてみてはいかがでしょうか。
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