【合格体験記】SAKE Internatinal一発合格のコツ

岩下さんは、海外への在住経験はありませんが、コツコツと準備を始めて、見事に一発合格された努力家の女性です。今回は論述のコツを書いていただきました。

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2021年一発合格 岩下妙子さん

英語の論述対策について具体的にということですが、一次試験対策と切っても切れない部分もありますの で、からませながら経験をお伝えします。また、日本酒については初心者で、日本語、英語のダブル受験を 紫貴先生から勧められてのチャレンジです。


先ずは日本語の一次試験対策を徹底的にしました。うろ覚えでも解答できる四択のCBTと違い、英語の一次は記述式なので、より深く正確な知識の定着を意識しました。この結果、英語教本に移行した時の理解が早 かったと思います。頻出問題、問われるポイントも既に日本語で把握していたので、あとは英語またはローマ字の専門用語を覚えました。7月の日本語の一次試験が終わって、しばらくひと息ついてしまったの で、英語試験の準備を始めたのは8月末くらい。少々遅すぎました。論述については、どのテーマが出題されるかわからず、さりとて教本全てを網羅することも不可能なので、先ずは出ると言われていた20の各県についてA4にまとめて、英文の論述作りに慣れることにしました。


どの県が出ても落ち着いて書き始められるよう、書き出しのフォーマットを決めました。県のロケーショ ン、酒米自給、移入、移出などのタイプ、その県の主な酒米3種類くらいについて記し、特に重要な酒米が あれば続けて説明するという流れです。いわゆる雛型にそって書けるし、A4用紙の3分の1は埋まるので安心です。


このために作ったのが20県の上位3位までのお米を暗記する表ですが、高知の米3種というテーマが本番 で出たのは嬉しい偶然でした。当時のクラスの皆さまにも共有しましたが、今一度添付しておきます。(青森、宮城、秋田のゴロはアキ先生の問題集より)今年の教本で変動があれば修正が必要です。



論述試験で何を書くべきか、最初の頃、私自身が誤解していました。文章としてきれいにまとまっているべきとか、自分の考えを入れるべきとか思っていたので、当初、全く見当違いの文章を用意し始めました。その後、教科書にあるキーワードが何個入っているかで点数が決まる可能性が高い(協会から公表されているわけではない)と知ったのは本番まで1ヶ月を切ったところで、ここからやり直しとなりました。


この点について、スクールにぜひお願いしたいのですが、受験対策講座の最初の段階の3月から、論述で重要なのがキーワードだということを、生徒に伝えて頂きたいと思います。それを意識しながら各章を学んでいくのは、一次対策としても意味のあることだと思います。


最初は、日本語で作文して、それを英訳する作業でしたが、英作文に不慣れな私にとっては時間のかかることでした。そこでやり方を変えて、各県のキーワードだけを日本語で書き出し、そのキーワードに対応する 英文をテキストから抜き書きして羅列していきました。このパターンで書き始めたら、とても簡単になりました。いきなり英文で書くことになりますが、英文を書き慣れていない人にも意外に楽な方法です。この日本語のキーワードのメモを活用すれば、日本語受験の論述原稿も改めて作らなくて済みます。文章は、すこぶるシンプルに、SVCとかSVOの単文を連ねていきます。県以外の章については、速醸酒母、麹の役割など、重要箇所はテキストの英文をそのまま覚えます。記憶力の関係でそのまま覚えるのは無理なのですが、 まあ、なるべくできる範囲で。 これは英語の一次試験対策にもなります。


英語受験のメンバーを見渡すと、ほとんど留学経験者、海外在住経験者で、日本語でコンセプトを理解できていれば、比較的自然に英文が出てくると思われる方達でした。そのような経験のない私の場合どうするべきか? そこはやはり練習だと思います。自分自身で考えて書く訓練を重ねて、だんだんコツを掴んでくる と、準備していないテーマが出ても、ある程度は対応できるのではないか、白紙で出すという事態はまぬがれるのではないか、という気がしてきました。準備できたテーマは20県の他に、各種焼酎(料理のペアリ ング含む)、焼酎の蒸留方法、酒母、スパークリング酒、貴醸酒、熟成古酒、主な米、など。もっと用意し たかったのですが、残念ながら時間切れでした。


私の場合、書く、話す、は得意ではありませんが、読むことには比較的慣れていました。自動車メーカーの 輸出部門で、英文書類やFINANCIAL TIMESの自動車関連記事などを読んでいたためです。とはいえ、もう 何十年も昔のことになりますので、慣れるまではテキストを読むのにも時間がかかりました。


英文が早く読めると一次試験がとても有利になります。紫貴先生のAki’s check、オンライン問題集SAKE QUIZ 250英語版(4月3日現在は販売停止中)、論述対策で英語の教本を読むことなどが、いいトレーニ ングになりました。 かなり読み込んだおかげで速読に慣れて、一次試験は時間的に余裕を持って終えることができました。逆に、サクッとポイントをつかんで全文読まずに解答することを目指し過ぎて、早とちり で誤答するという失敗も何問かありました。


英語の試験の受験者は、酒の知識も英語力も様々な段階の方がいらっしゃることと思いますが、自分に合った対策が見つけられる、というのがとても大切だと感じています。 いろいろな体験談を参考にする場合 も、その方がどういうバックグラウンドをお持ちでそのような発言になっているのか知りたいところです。 ですが、それもなかなか叶いませんので、いくつか試していくうちにフィットするものが見つかるかもしれ ません。 SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL受験は、なかなかタフなチャレンジでしたが、金のバッジを 手にした時はとても嬉しく、良い経験をしたと思っております。ご健闘をお祈りいたします。


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講師から

自分で論述のキーワードをノートにまとめるのはとてもいい作戦でした。時間はかかるかもしれませんが、おそらく日本語の試験を7月中に終えてしまえば、10月中旬のインターナショナルの試験まで十分準備できると思います。インターナショナルは日本語の試験と違ってゴールドのバッジになります。(日本語はシルバー)合格者もまだ全国に150人しかいないので、たしかに手にしたときの重みというのは何倍もありますよね。岩下さん、具体的な勉強法を教えてくださり、本当にありがとうございました✨

紫貴あき:夢を叶えるブログ

女性ソムリエ/ワイン講師 アカデミー・デユ・ヴァンや各種メディアでワインの魅力を発信中。 ーーーー 全国アドバイザーコンクール優勝 オーストリアコンクール優勝 ボルドーワインコンクール3位 WSET®スカラシップ受賞 全日本ソムリエコンクールセミファイナリスト ーーーー WSET®Diploma JSA認定 ソムリエ・エクセレンス ASI認定 国際ソムリエ 現在も夢に向かって邁進中

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