【合格体験記】スモールグループリーダーになったら
藤岡清高 (2022年WE合格/水夜クラス)
「早く行きたいなら一人で行け、遠くに行きたければみんなで行け。」
岸田首相の所信表明演説でも引用されたアフリカの諺です。
紫貴あき先生(以下あき先生)のスモールグループ(SMG)に入る価値はまさにここにあると思っています。
この体験記はリーダーを務める方向けに書いています。
・リーダーになったら何をすればよい?
・グループ全員を合格に導くには何をすれをすればよい?
という悩みを持っているリーダーにとって少しでもお役に立てればと思い書いています。
簡単に自己紹介すると、、
私は、2022年のあき先生の水曜受験クラスに在籍していた藤岡と言います。
2021年にステップ1を受講し、そのまま2022年のあき先生の受験クラスに進みました。多くの方と同様、ワインは素人同様でのスタートでした。最初は赤と白の区別くらいしか付きませんでしたがコロナ禍で出来た夜の時間で軽い気持ちでステップ1を受講しました。当初は試験を受けるつもりは全くなかったのですが仲良くなったクラスメートとあき先生に受験クラスに巻き込まれた、、という感じでした。
ステップ1の時にたまたま振替で隣に座ったエキスパート合格者がブラインドテイスティングで”これはアメリカ、カリフォルニアのカベルネソーヴィニヨン、樽有り、アルコール度数は13.5%、2019年ビンテージ” と全部当てた時に神かと思い驚愕しました。品種だけならまだしも国、地域、樽、アルコール度数、ビンテージまでわかるのか、、と。自分は全部わかりませんでした。。そんな自分でも今はきっとあの人と同じレベルに達している気がしますのでみなさんもアキ先生についていけば大丈夫です。
受験クラスでは副級長を務め、スモールグループのリーダーを担いました。
グループ名は「ディーン&デルーカ」。私が「ディーン藤岡」にちなんでディーンと呼ばれていたこともありあき先生が命名してくれました。(以下ディーン&デルーカはDD)
DDチーム結成時の小テスト平均点は下位でエリートチームではありませんでしたが結果的にDDチームは小テスト平均点でクラス1位になり、メンバー6名全員が一次試験、二次試験に合格し優勝することが出来ました。
僭越ながらワイン素人の私がどうやってリーダーとして優勝に導いたのかをお伝えすることでみなさんの合格の一助になればと思っています。勉強の仕方、マネジメントスタイルに答えはないのであくまで参考にしていただき、みなさんのチーム独自のやり方に活かしてもらえればと思います。
リーダーになってから時系列にどのように考え、行動してきたかをお伝えします。
1つ目の壁:いかにしてチームのパーパス・行動指針を創るか?
私のチームは6名。
飲食店勤務、大企業の社長秘書、モデル、グローバル企業で働くイタリア人、ネイル店経営、私(スタートアップ経営者)というバックグラウンドがバラバラなメンバーで全員がここに来ている目的を把握し、チームのビジョン、ミッション、行動指針を創ることを考えました。
最初に私が行ったことはメンバーにアンケートを取ったことです。(Googleアンケートで実施)
アンケート項目と主な回答は以下
①みんなで集まる頻度はどのくらいがよいですか?
→ 週1程度
②集まる場合はいつがよいですか?
→ 水曜の授業後
③集まる場所はどこがよいですか?
→ 青山校近く。授業終わるのが21:30と遅いので。
④このSMGに期待することは何ですか?
・勉強方法の共有
・勉強でわからないことの相談
・お互いのモチベーションをあげる
・テイスティングが苦手なのでメンバーでテイスティングの機会を多く持ちたい。
⑤SMGで懸念していることや避けたいことは何ですか?
・授業後集まる場合、職場や家族に負担をかけているので遅い時間まで飲まない。23時には解散。
・だらだらとした飲み会はしない。あくまで「ワインの勉強」、「試験合格」のために集まって学ぶ。
⑥このグループが全員合格するためにあなたが貢献できること、もしくは貢献したいことは何ですか?
・効率よい勉強法の共有
・テイスティング得意なのでコメントの仕方、味の取り方など教えます
・和やかにチームのバランスを取る
・ヨーロッパの知識
このアンケート結果を踏まえ、全員で集まりDDチームのパーパスと方針を確認しました。
・全員合格を目指す。
(この時点で優勝を目指す、という話は出ていない)
・水曜授業後、学校近くの店で集まる
・集まる目的は
・学んだことの復習やわからないことの相談をする。
・勉強法の共有
・テイスティングの勉強もする。
・単なる飲み会はしない。ダラダラと飲まない。23時に解散
ということで方針を決定しました。
今思い返しても初動でこれを行ったことが最も効果的でした。今からでも遅くないのでグループのパーパスや行動指針を決めてないリーダーはぜひ参考にされてください。
DDチームは、アカデミーデュバン青山校から徒歩5,6分ほどのシグネチャーというワインバーで毎週集まっていました。
シグネチャー: https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130602/13148134/
ここのオーナーのノリさんはアカデミーデュバンであき先生の元で学んだ先輩でもあり、私達がいまどんな勉強をしているのかを理解して、適切なワインを出してくれました。
いきつけの店を決めるのもとても重要です。
仕事と同じだと思いますが、チームのパーパス(目的)設定が何よりも大事だと実感。
単に「集まりましょう!」だと続かなかったと思うのですが、集まる目的が全員腹落ちしていたので継続的に集まれたと思います。我がチームはまずここで好スタートを切ることが出来ました。
毎週集まることで、チームのコミュニケーションも円滑になりました。
他クラスで散見されましたが、リーダーが一方的に集まりましょう、飲みましょう、優勝するぞ、と話してもまとまらないと思います。バッググラウンドが様々ですし、まずはメンバーの声を聞いて、全員で方針を決める、というのはとても大事なプロセスだと感じています。
2つめの壁:いかにチームビルディングするか?
「チームビルディング」とは、各自のスキルや能力、経験を最大限に発揮し、目標を達成できるチームを作り上げていくための取り組みを指します。
短期決戦の中でどうやってチームビルディングをするのかを考え、まずリーダーである私が率先して自己開示をすることにしました。集まった時やLINEグループなどで。
なぜアカデミーデュバンに来ているのか?エキスパート試験に受かったら何をしたいのか?プライベートや仕事の話など。それに応じてみんなが自己開示を始めました。
そしてSMG開始して間もない頃悲しいことが起こります。
メンバーのYさんの愛犬死去。
家族のように可愛がっていた愛犬の死去ですっかり憔悴しきっていたYさんですが、あき先生からもフォローいただきました。やがてYさんは気持ちを取り戻し、”愛犬のためにも絶対合格する!”と宣言。「絶対に全員で合格しよう!」とグループ一丸となりました。
メンバーを知り、長所を活かし、短所を補足する。
イタリア人のLさんはさすが多くのワインを飲んでいるのでテイスティングに詳しく、味の取り方やコメントの仕方で貢献してもらいました。特にイタリア回で貢献。テストに出るサンジョベーゼ、ネッビオーロは不味くて飲めない、、と漏らしていましたがw
一方で日本の酒・ワインの回では漢字が読めず苦しんでいましたがみんなでサポートしました。
イタリア人らしく、チーム始動時にホームパーティを開催してくれラザニアなど手料理を振る舞ってくれました。これもチームビルディングに大きく貢献しました。
モデルのAさんは語呂作りの天才で毎回、語呂を創ってはLINEグループでシェアしてくれました。覚えやすい下ネタ語呂が多く、彼女の下ネタ語呂でグループの平均点は1,2点上がったと思われます。本番でも彼女のおかげで数点ゲットできました。
例:チリの品種パイス⇒チッパイ
最初にあき先生が実施する各自の性格診断はけっこう重要だと思います。けっこう当たっています。リーダーはそれをもとにメンバーへの接し方を工夫するとよいと思います。
なお、私は達成者。決めたことは絶対にやりたいタイプ。
目的を決めれば自走するタイプです。
「献身家」タイプのメンバーはまず周りのことを考えるので、”あなたがいい点とったらみんな喜ぶよ”、”あなたがいてくれることでチームの役に立っている”という伝え方をしました。”ありがとう”という感謝の言葉を多めに伝えることで奮起してくれました。メンバーへの接し方はあき先生のアドバイスもありましたがこれは仕事にも通じると思います。
3つめの壁:自分とグループの勝ちパターンをいかにして創るか
結成当初小テストの平均点が下位だったDDチームは、どうやったら点が取れるのかを模索していましたが最初の3~4週間でもがいた結果、グループの平均点が約90%に到達し、1,2位がコンスタントに取れるようになったのでその手法をお伝えします。
ただ、勉強のやり方は人によって違うのであくまで参考程度にしてもらえればと思います。
毎週の集まりやLINEグループで勉強法のシェアなどは積極的に行われました。
そこで、
・点数が高い人は問題メインでテキストはサブ。
・点数が高くない人はテキストメインで問題解く数が少ない。
ということに気付きました。
ワインバー、シグネチャーのノリさんからも成績良い人はとにかく問題をたくさんこなしている、というアドバイスがありました。
問題数をこなすことがテストの点をあげる最短距離なのでは、という仮説をもとにメンバーで取り組んでみることにしました。
小テストの点数はあくまで遅効指標に過ぎません。人によって勉強法は違うけど一定の点数が取れるプロセスはあるよね、と。
具体的には、小テスト当日までにアカデミーデュバンアプリのオンライン問題500問、実践問題、AKI‘sチェックをやれば平均点下回ることはないのでは、と考えやってみました。
さっそく、みんなで500問解こうキャンペーン開始!
そして結果的に、、
その作戦は成功し、全員の平均点が上がったのです!
とにかく問題を解く、のメリットとしては、
・テストに出るところが分かる。
・自分の苦手部分が分かる。
・問題と答えをセットで覚える。
ということだと思います。
一方で非効率と感じる勉強法はとにかくテキストを読むことでした。時間がたっぷりあるならよいですが、テストに出ないような細かいところまで覚えようとしてしまうからです。アカデミー・デュ・ヴァンのテキストはテストに出そうなところを絞って作られているとはいえ、重箱の隅まで覚えようとすると眠たくなり非効率、、ということもありました。
また、問題数をこなす、ということになるといかにスピード感を持ってサクサクと問題を解くかが論点になってきます。
となると、紙のテキストよりもアカデミー・デュ・ヴァンのスマホアプリのオンライン問題がおススメです。寝ながらとかスマホでスキマ時間でも問題を解き進められます。
あき先生からは「1分あれば勉強できる」とアドバイスを頂き、隙間時間をとにかく活用するよう心がけました。日中は仕事で勉強する時間がないので1分でも勉強時間を捻出するクセを付けるのは大事です。
朝夕の通勤時にはオンラインの動画講義を聞き、トイレに行くたびに10問。ランチは一人で行くようにして食後に30問。風呂上がりに横になっている時間などの隙間時間にポチポチとスマホ片手に問題を解いていました。この小さな積み重ねは今思っても効果的だと感じています。
1200問や実践、などの紙の問題集もありますが、勉強する場所を確保したり、ペンを用意するなど手間がかかります。効率を考えるとこれらに取り組むのは最後がよいと考えました。一定のレベルに最速で到達するにはまずはスマホでアカデミー・デュ・ヴァンアプリが効率的です。
また、頻繁に使うところや通る所にはテキストや地図のコピーを貼りました。
トイレやドア、自室の壁など。通りすがりにパッとみるだけでも効果的です。
こういったちょっとした勉強TIPSをLINEグループでシェアし、特に良いと思ったことはリーダー間でもシェアしクラスの底上げをしていきました。
私の1週間の過ごし方も紹介します。
おかげ様で私は小テストでは満点の20点か19点(1つミス)で最後まで乗り切ることができました。勝ちパターンを掴んでからどのように1週間を過ごしてきたかをシェアします。
これもあくまで私のやり方なので参考までに。
DAY1:
まず授業翌日の木曜ですが、次週分のテキストをざっと読みます。どこに何が書いてあるかを知るのが目的です。テキストをビジュアルとして記憶するのがポイント。問題を解いてミスしたときにテキストの該当箇所にスムーズにたどり着くためです。テキスト全部を理解しようとしなくてよい。わからなくても固執せず流します。それと軽く前週の復習も実施。
DAY2:
金曜からさっそく問題を解き始めます。とにかく早く問題を解き始めるのがこのメソッドの一番のポイント。最初100問くらいまでは間違えだらけで正答率が30%近くて打ちのめされますがそこで凹まずに解き続けます。グループメンバーともここが勝負どころと話していました。メンタルの問題です。ミスしたらテキストに戻って覚える。この繰り返し。DAY1でテキストをビジュアルで覚えることでこの反復スピードが早まります。一番苦痛なのがこの金曜でした。
DAY3:
土曜日には250問到達。
引き続きオンライン問題を解き続けますが、150問くらいから出題傾向が分かってきて正解を自信を持って選べるようになってきます。じわじわと正答率が上がってくる感覚がとても快感です。250問くらいになると正答率が80%くらいになり回答スピードが上がってくるとその分野・国を攻略した気持ちになってテンションが上がってきます。その感覚をメンバーとも分かちあうともっと楽しくなります。
DAY4:
日曜までに400問到達+AKI‘sチェック、実践問題
400問くらいになるとおおよその問題を解いたことがありパターン認識でパッパッと正答が選べるようになり平均正答率80~90%程度に到達。
コンスタントに正答率80~90%に届いて初めてAKI‘sチェック、実践に手を出します。
私の場合、この順番がもっともスピーディに習熟曲線をかけあがります。
DAY5:
月曜まで500問。+苦手問題のカード化、1200問。
500問くらいから正答率90%の壁にぶつかります。
この90%の壁を超え、コンスタントに満点が取れるための総仕上げフェーズにかかります。私の場合オンライン20問ずつ解いて3回連続で満点が取れるのが目安でした。
オンラインでの出題条件を「苦手な問題を中心に出題」・「ランダム」に設定します。
これまでミスした問題がメインに出題されるようになります。
よくミスする苦手問題を紙のフラッシュカードに転記し、何度も見たり、語呂を作るなどで対応しました。できるようになったカードはどんどん捨てて、苦手カードをゼロに近づけていきます。メンバーはスマホでフラッシュカードを創り、隙間時間にスマホで苦手問題を解決していましたが私はアナログなので紙でした。
そして余裕があれば1200問にも手をだしますがやらないことの方が多かったです。
これは問題集との相性もありますね。私は1200よりもオンライン、実践、AKIチェック派でした。
ここまでやるとテキストを全部読み込んだ状態になっています。
DAY6:
火曜。総仕上げ。遅れを取り戻す予備日。
コンスタントに95~100%の正答率が取れるようにオンライン問題と苦手カードなどに取組みます。勉強が遅れていた場合は火曜に遅れを取り戻す意味で予備日にしています。私はだいたいテスト前までにオンライン650問くらいまで到達していました。
予習にも取り組む。
良く寝てコンディション整えて翌日の授業とテストに臨む。
この間、回答した問題数や正答率もメンバーにスクショを取ってシェアしていましたがメンバーも競うようにシェアするようになっていきました。
チームの文化として、プロセス管理のシェアが根付きました。
回答問題数と正答率をシェアの例:スクショを共有していました。
人によって勉強法や習熟度は様々ですが問題回答数と正答率は比例するといえます。
私は問題をこなすことで自分の習熟曲線がわかってきました。その習熟曲線から逆算して上記のようなスケジュールを組み、小テストで安定した得点をゲットすることができるようになりました。
みなさんも自分にあった勉強法を確立してもらえればと思います。
4つめの壁:いかにリーダーのモチベーションを維持するか?
リーダーとしてグループを導くのもけっこう大変で自分自身のモチベーション管理も苦労しましたが私にとって意味があったのは以下です。
①リーダー飲みを定期的に実施
②リーダーLINEでのコミュニケーション
上記を通じて、リーダーの悩みを共有し、解決しあうことはとても有意義でした。
DDチームの取組みに興味を持つリーダーにTIPSを伝える一方で、他グループの取組からも積極的に学びました。活気がなく、点数があがらないグループの問題を全員で話しあったりしました。
そしてリーダー飲みで大活躍したのは他でもない「ワイン」です。
美味しいワインを飲むと幸せな気持ちになり、人間関係が円滑になります。
ワインは素晴らしいと改めて感じました。
5つめの壁:Kさん成績急降下事件。ディーンザップ始動。
勝ちパターンを確立しつつDDチームの小テスト平均点は毎回1,2位にいたのですが、急にメンバーのKさんの点数だけがズルズルと下がりはじめます。20点満点のテストで12点に続き、11点を出した時には流石にテコ入れしようと判断しました。
テコ入れ結果として、その後、3回連続で18点になりました。
そこでしたことは、
1.悩み事の確認
2.メンタルケア
3. DDグループ全員でサポート
でした。
本人に何かあったのか聞くと、転職して間もない飲食店の職場での労務環境が悪化していると言います。
コロナ禍でスタッフ不足もあったと思いますが責任感の強いKさんは頑張りすぎているようでした。
授業のある水曜以外の週6日、朝9時から23時までほぼ休みなく働く環境で勉強時間がなかなか取れませんでした。疲れ切って帰ることもできず職場近くのホテルに泊まってまた仕事をすることもあったようです。
Kさんは、長くアカデミー・デュ・ヴァンに通っているため、彼を知るあき先生に相談したところ、「Kさんはシングルタスクを超えるとパニックになりがち」ということでした。仕事が忙しくなり過ぎて勉強できない状態になっているようでした。
飲食店で活躍するためにソムリエ試験を受けているのに、仕事が忙しくてソムリエ試験の勉強が出来ないのは本末転倒と感じた私は行き過ぎかもしれませんが休職をアドバイス。
そして結果的には休職をすることになり、勉強というタスクに集中する環境を整えることができました。
一方で激務や休職でメンタル的にも落ち込んでいた彼を残り少ない本番までDDメンバーで支えていこうということになりました。そのプロジェクト名は「ディーンザップ」。
ディーン&デルーカというチーム名とライザップを文字って、Kさんの合格にコミットする、という意味でした。
・毎週Kさん担当を決めて、1週間ごとにサポート。
・水曜(授業当日)の17時に青山校近くのカフェでKさんと担当で一緒に勉強
を行いました。
他クラスの方からそこまでやる理由がわからない、と言われたりもしました。
ですが、私は「全員合格」と決めた以上は一人も離脱者は出さずに支えるという考えでした。
グループメンバーも全員でKさんを支えようという考えで一致しました。
ただ、面白いのは、Kさんの成績が上がるだけでなく、彼を教える側の人の小テスト結果も極めて良好でほぼ満点になりました。教えることは学ぶこと、と言いますがまさにその通りです。
起こったこと
・Kさんの成績が下がり始める。ハードな仕事でメンタルも不安定に。
・1ON1実施。ディーンザップ始動。メンタルケア。勉強サポート。
・授業前に有志がマンツーマンレッスン。
・Kさんの成績も平均点レベルに上昇。
・教える人の点数も毎回満点に
・それに負けていられないと他のメンバーも奮起し全員の点数が上昇。
・DDチームの平均点もクラス1,2位あたりに上昇。
こうしてKさんの問題にチームで向き合い、結果的にチーム全体の平均点も上昇することになりました。今思うとワインの神様がDDチームに与えた試練だと思っています。
リーダーの仕事は「I care you.」
色々と書きましたが、リーダーの仕事は
「I care you.」 の精神で振る舞うことなのかな、と思います。
https://www.hrbrain.jp/media/human-resources-management/hawthorne-experiments
有名なハーバード大学のホーソン実験と同じで、人は見られていると頑張る生物なので、やる気があるけど上手く行っていない人にはしっかりケアする。リーダーは見ているよ、ということを伝える。そうすれば自ずと解決策が見えてくるのかなと思います。
そして気付けば、DDチームは「OneTeam」になっていました。
学習し自律的に動くチーム。
‐ 課題が出れば全員で解決する。
‐ 困っている人がいれば支えあう。
チーム始動時に「SMG優勝を目指す」という話は一切していなかったのですが、最後はこのチームで優勝しよう!という声があがりはじめ優勝を目指すようになっていきました。
そんなDDチームの小テストの平均点はライバルチームとデッドヒートを繰り返し、最後の期末テスト後に1位になりました。
そして、
一次試験:6人全員合格。
二次試験:6人全員合格。
結成当初は低迷していたグループですが一人の離脱者も出さずに最後まで走りきりスモールグループ優勝することが出来ました。
*優勝するとあき先生から素敵なプレゼントがあります。
最後に
私自身ワイン素人として苦労しましたが辛い時に支えてくれたあき先生の金言を紹介したいと思います。
「勉強の悩みは勉強で解決するしかない。」
この言葉に何度も助けられました。
道中、不安になることもけっこうありました。途中でコロナにかかり1週間休んで遅れを取った時はけっこう焦りました。でももやもやと悩んでも解決しません。
ソムリエ・エキスパートの一次試験は答えを選ぶ記憶テストなので、覚えれば解決できます。不安な気持ちになったら逃げない。不安な気持ちにさせる問題に向き合い、テキストを見て問題を解いて解決する。これに尽きると思います。
またあき先生が小テストの平均点と本番の点数は比例する、というお話をされていましたが本当にその通りです。一次試験本番のことはまだ考えずに目の前の小テストに全力を向けてください。その積み重ねが本番にそのまま直結します。
あき先生を信じてついていけば大丈夫です。
冒頭に、
「早く行きたいなら一人で行け、遠くに行きたければみんなで行け。」
と書きましたが、仲間がいたおかげでこの試験を全員で乗り越えることが出来ました。
振り返るとソムリエ・エキスパート試験は「青春」のようでした。
あき先生のもとで学べたことは私の人生の財産です。
この体験記がみなさんに勇気と希望を与え、「合格」に貢献できることを願っています。
まずは一次試験合格に向けて頑張ってください。応援しています。
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講師から
もしSMGにMVP賞をあげられるなら、2022年は藤岡さんチームです。普通だったら「絶対無理」という状況の中での全員合格。これは藤岡さんのリーダー力、そしてメンバーの皆さんが1人1人賜物を生かして、協力し合ったからでしょう。
最後に、藤岡さんはこの春に書籍を出版しました。こちらも、とってもおススメです。
「一度きりの人生、今の会社で一生働いて終わるのかな?」と迷う人のスタートアップ「転職×副業」術
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