ちょい先を走るライバル


皆さんにはライバルがいますか。
わたしの人生における初めてのライバルは姉と兄でした。姉6つ年上、兄は3つ年上といった3人姉兄の末っ子に生まれた私は気がついた瞬間から競争にさらされていたのです。
 
たとえば、ファミレスに行ったある日、生まれて初めて飲んだコーンスープに感動し舌鼓みをしていました。ところが、私が横を向いては母とおしゃべりしている間に、なんと姉が全部飲み干してしまったのです!
 
それだけではありません、家族で出かけたスキー場では全員でリフトに乗ったのですが、姉と兄がスイスイ美しいカーブを描いて滑り降りたのに対して、私だけ転げ落ちていくようにして泣きながら下山したのです。
 
家族でボーリングに行った日もそうでした。姉と兄が鮮やかに次々とピンを倒すのに対して、私はボールを抱えたまま横の溝に転げ落ちたり、散々な結果でした。そんなときに、きまって姉と兄から言われたのが「あはは、あきはバカやな」という言葉でした。
 
今思えば、4歳児が6歳年上の小学4年生の姉に叶うわけがありません。でも、その時の私の中にめきめきと芽生えたのが「姉や兄に負けまい」というライバル心でした。
 
気づかぬうちに植え付けられたライバル心が、勉強する姿勢を幼少期から形成したと思います。姉や兄の失敗も見ているから要領がよかったというのもありますが、3人姉兄の中で一番勉強しました。両親から「勉強しなさい」といわれたことは一度もありませんでした。むしろ高校に上がってからは「もうその辺でやめておいたら」といわれたこともあったような。
 
大人になってからライバルを見つけるのは難しいものです。
でも自分のちょっと先を行く人とこっそり競争するようなつもりでいると、案外、よい結果が出るものかもしれません。

紫貴あき:夢を叶えるブログ

女性ソムリエ/ワイン講師 アカデミー・デユ・ヴァンや各種メディアでワインの魅力を発信中。 ーーーー 全国アドバイザーコンクール優勝 オーストリアコンクール優勝 ボルドーワインコンクール3位 WSET®スカラシップ受賞 全日本ソムリエコンクールセミファイナリスト ーーーー WSET®Diploma JSA認定 ソムリエ・エクセレンス ASI認定 国際ソムリエ 現在も夢に向かって邁進中

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