漫画で覚えるチリの地形
【チリの地形を理解する】
WSET Level3の方対象に記事を書きます。
2017年に研修でチリに行く機会がありまして、その時にチリの地形の成り立ちを教えてもらいました。チリの地形は案外複雑なのでその成り立ちを知っていると理解が深まると考えています。
もともとチリは地殻変動が多い場所です。たびたび大きな地震があることからもそのことをうかがい知ることができますね。
① まず地殻変動にて海岸山脈が誕生します
② その後、さらに大きな地殻変動にてアンデス山脈が誕生します
③ 雪が降り、標高の高いアンデス山脈の山頂付近には万年雪が降り積もります
④ やがて雪解けが始まり、川となり太平洋に向かって流れ始めます。このとき海岸山脈も削られ、渓谷ができます(余談ですが、Aguaという地名はAquaに由来しており川の流れる渓谷になっていることを示しています)
⑤ やがて落ち着き今のような地形になりました。2012年に新しい区分けができました。
Costa:太平洋を流れるフンボルト寒流の影響で霧&海風によって冷却効果のある場所です。PNやSBが有名な産地が多いです
Entre Cordilleras:海岸山脈とアンデス山脈にはさまれた窪地になっており、乾燥した場所が多くボルドー系や大量生産型のワインが造られています。なお、前述の川によって削られた渓谷の斜面ではチリのプレミアムワインが産出されています。
Andes:山からの吹きおろし、標高の高さを利用した冷却効果が望めます。
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