【合格体験記】WSET L3 堅実派さんの勉強法
Level2から学び始め確実にステップアップされた佐藤さん。プライベートでもとても忙しいと耳にしていました。そのような中、一発合格素晴らしいです。どのようにお勉強されたのでしょうか。
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佐藤洋子さん(2021年12月受験/2022年3月合格)
試験を受けるにあたり、クラスの方々や合格されている方々の素晴らしい勉強法を聞くにつれて不安になり諦めかけてしまいそうになったこともたびたび。
そんな時、あき先生から届いた「100人居れば100通りの勉強法があります。」というメッセージに励まされました。皆さんのすべてを真似することができないのは当然。でも、その素晴らしいノートやアドバイスを参考にしながら、自分の方法を見つけられたら、私も合格へ一歩近づけるのではないかと。そんな私のWSETとの格闘の日々を少しだけ紹介させて下さい。
2020年にlevel2のクラスから始めて、翌年12月にlevel3の受験へ。ワインの資格試験は2015年にJSA/WEを受験して以来。ゆっくりコースのクラスを受講したので時間はたっぷりあると思っていましたが、終わってみるとあっという間でした。このブランクと、JSAやlevel2と比べ暗記するのみでなく、理論の筆記があることから内容を理解しておくことが重要なポイントとなり、不安は募るばかりでした。受験するなら、あき先生のクラスと決めていた私は、JSAからのすべてをお世話になっていました。先生の授業はこれまでどんなに疲れていても、眠くなったりすることは一度もなく、リズム感や美しい抑揚、聞き取りやすくて一言も聞き逃したくないという不思議なパワーが湧き集中できます。ですから一番は必ず授業は休まずに出席しようという、当たり前の目標からスタートでした。
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☆Tasting
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試飲はlevel2で訓練していたので、スムーズに取り組めました。
◎宿題でのドライテイスティングが実際の試験でもかなり役立ちました。採点後もう一度確認のために、同じことを書いて復習しました。
◎テイスティングノートを何枚もコピーしてリビングに置いておき、夕食時にワインを抜栓するたび、すぐに飲みたいところを我慢してテイスティングコメントを書く練習をしました。ほぼ毎日晩酌をしている私の強みだとプラス思考で楽しく学習できました。もちろん、これは義務ではなく忙しい時は負担にならないようにマイペースで続けられたのもよかったのかなと思います。
◎授業で試飲したワインについて、最後に配られていた先生の模範解答を参考にしてドライテイスティングで練習も行いました。これも気が向いたときに、あくまでもマイペースです。
☆☆試験当日(テイスティング)
筆記の前にテイスティングの試験となります。久しぶりの試験でもあったので、緊張と不安でドキドキでしたが、練習を重ねたことが自信に繋がったのではないでしょうか。テイスティング試験の後はあき先生のアドバイスも頂いていたので、終わったことを振り返らずを心掛けてその次の筆記に臨む事ができました。
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宿題のドライティスティング
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☆Theory
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選択式問題と記述式問題で構成されている試験。難関は記述式でした。インプットしたつもりが、いざ質問の解答をアウトプットしようとしても全く書けないという状況。過去問題も演習問題もあまりない中、どのように勉強を進めていけばよいのかと焦るばかり。とにかく記憶したつもりでは太刀打ちできません。確実に理解をしていないと難しいという大きな壁には覗き穴もないというような試験前の能力でした。なんとか記述ができるようになるまでの道のりを振り返ってみます。
◎あき先生のノートを自分のものにしてしまおう作戦。
授業での予習復習のベースノートがあったことが助かりました。先生は必ず授業前に予習用のノートを共有してくださいます。予習としてただテキストを読むだけでは、私にとってはそれが睡眠薬かのように眠りに誘われてしまうこともしばしば。テーマごとのアウトラインがあり、わかりやすく要約されて美しくまとめられた先生のノートは、所々空欄になっていて、そこに記入するキーワードを探すために自然とテキストを読み進めることができ、予習力がアップしていったようです。授業が始まる日までに、必ず予習ノートを自分のノートに書き写し、テキストにも色分けの線を引き授業へ。もちろん当初は記述式の模擬問題も解けませんでしたので予習の大切さを実感しました。6ファクターズに沿ってまとめられたこのノートは体系的な理解が深まる一番のベースになりました。産地が変わるにつれて全て応用だと初めにあき先生が言われたことを実感できたのもここからです。
◎ベースノートを壁に貼る
ベースノートをいつも目にするように大きめの文字で写してキッチンやリビングの目につくところに貼りました。私は壁紙の一部のように無意識に視覚からはいってくるものが覚えやすいと感じていたからです。これはJSAの際も行っていた方法で、内容は6ファクターズ、気候ごと、冷涼と温暖な場所でのお約束の対策方法、丸ごと暗記がふさわしい文言等です。
◎海外サイトTHIRTY FIFTYの問題を解く。(情報共有)
これはクラスの方々と一緒に翻訳し考え、問題のパターンを知ることができた貴重な教材でした。心強いクラスメイトの方々ばかりで楽しく進められました。登録をしてカテゴリーごとに料金はかかりますが、フラッシュカードや選択問題の練習もできます。朝起きて携帯をチェックする時には必ず数問解こうと決めていました。サイト内は英語ですので、これも無理せず自分の解る範囲で行いました。
◎THE UNOFFICIAL WSET EXAM GUIDE (参考資料)
アマゾンで購入できた問題集も活用しました。模範解答があり、加点方式の採点であることがよくわかる内容で、すべての単語が理解できなくても何となくキーワードが解りましたがあまり手がまわらなかった教材でもありました。
◎スマホカメラでテキストを読む
外出時テキストが重くて持ち歩けない時、出かける前に適当にテキストを開き撮影。画像を拡大して、電車移動中や待ち時間等にながら読みです。
テキストがバッグに入るときはお守りのように持ち歩いていました。
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☆授業が終了してから試験まで
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受験の日を自己都合で延期させていただいたので3ヶ月弱の期間がありました。授業も終了しモチベーションを保ったまま試験の日まで過ごせるか不安な日々。忘れるのはあっという間で簡単。
やはりこの期間も、あき先生のメッセージ配信に助けられ、最後まであきらめずに取り組めました。
◎テイスティング
相変わらず授業のワインを思い出しドライテイスティングでのコメントシート。夕食時のコメントシート。毎日とはいきませんでしたが、忘れない程度に書いていました。
◎選択式問題への対策
選択式は論述ができればある程度は大丈夫かなと思いましたが、数字に関することや選択で出されやすいところは授業でマークしたポイントを見直し、確実に点数が取れるところは繰り返し解きました。Level2.3両方の教材の最後に付いている問題を全問正解になるまで何度も練習。選択式の対策としてはほぼこれくらいしか出来ていません。実際の試験で解らない問題があったのはテキストの読み込み不足だったと反省しました。
◎記述式問題への対策
記述式は最後まで自信がありませんでした。時間が足りなくなるという情報もあり、とにかく書くことに集中しました。どれかが確実に出題される発泡性ワイン、シェリー、ポートの問題は外せないので、問題パターンの情報を拾い何度も書いて覚えました。予想問題と解答を書き出したノートを1冊つくり、それを見ながら、コピー用紙に同じことを書いて練習しました。終わってみると約120枚のコピー用紙裏表を使い切っていました。何も考えないでただただ書き写している事の方が多かったかもしれません。
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☆☆試験当日(セオリー)
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選択式をできるだけ時間をかけずに対応することができました。判らない問題は潔くあきらめて次に進みました。記述式の方は大問をざっと見て、発泡ワインと酒精強化の問題を先に解き始めていきました。なんとか時間内に終わらせることができましたが、試験後は放心状態で試験内容も全く自信がありませんでした。
忘れるころに届いた合格の速報は本当にうれしかったです。
☆最後に
こうして振り返ってみると、私は自分でテキストを纏め上げた特別なノートも作らず、授業の予習復習と、とにかく何でも書き写して覚える事がメインでした。
あき先生やクラスの方々との繋がりによって授業開始から試験の日まで1日もWSETのことを忘れずにいれた事がモチベーションを保つ要因だったように思います。
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講師から
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佐藤さんは、どんなに忙しくても休まずに通い、宿題も1回も欠かさず、コツコツ勉強を続けていた姿が印象的でした。そんな佐藤さんはまさに「堅実派タイプ」の勉強スタイルです。でもそのシンプルなことがなかなか誰にでも真似できないものなのです。改めて素晴らしいなぁ、と思いました。自分の勉強スタイルも確立されているようなので、これからも自信をもって資格試験に取り組めそうですね。
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