【合格体験記】総合復習の仕方

森紋子さん（2021年WE合格/土曜クラス）

行政書士やMBAなど数々の資格試験に挑戦してきた森さん。そんな森さんにとってもワインエキスパートはなかなか手ごわかったようです。途中で最愛のお母さまが急逝されて、気落ちされるようなこともありました。そんな中でも、スピードを落とさず合格できたのはなぜでしょうか。直前の過ごし方などを書いていただきました。

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1.Step1からのスタート

2020年秋から通ったADVのSTEPⅠ紫貴あき先生のクラスが楽しくて、そのまま受験クラスに入りました。前半は時間に余裕があり丁寧な勉強をすることができていました。メドック格付け61シャトーやイタリアDOCGなどは完璧に覚えるよう努力しました。私の記憶パターンは目に焼き付けることです。表形式で記憶する方もいらっしゃるかと思いますが、私の場合は地図に落とし込み「これ一枚」として見たままを脳にインプットすることでしか覚えられないのです。

2.「これ一枚」みれば分かるようにまとめる

文京区の自宅は「これ一枚」がいたるところに貼られました。3階のトイレには「メドックこれ一枚」、1階の洗面所脇には「DOCGこれ一枚」、リビング入り口ドアに「醸造これ一枚」という感じです。狭い自宅の壁面全体がワイン地図化している状態です。仕事の合間や移動中も試験のことが頭から離れないので、日常生活中いきなり固有名詞を思い出すことがあります。「ヴァケイラス・・この単語なんだっけ？あ、たしか冷蔵庫に貼ってあったからローヌだ、川が南に分岐するシャトーヌフデュパプの上あたりだ、赤白ロゼ作っているところだ」という調子です。「これ一枚」は自分の帰る場所という感じです。カラーコピーを取ってADVテキストにも貼りこみました。

3.後半戦は問題を集中的に解く

5月31日、実家の母急逝で状況が一変しました。家業を継いだので東京/静岡の生活が半々になり、突然学習時間が取れなくなりました。WE受験申込み手続きをしながら「ここからは合格だけを目指した勉強方法に変更しなければ。それはすなわち問題を解くのを中心にしていくことだ。」と覚悟しました。受験日は、四十九日や初盆を避けたら8月8日に第1回、８月21日に第2回という日程になりました。

私はこれまでの人生で資格取得を続けてきましたが（秘書検定1級、日商簿記検定1級、調理師、行政書士、FP、大型自動車運転免許、56歳でMBA取得etc.）間違いなく言えるのは、WE試験はこれまでのどの学びよりも覚えることが多く最もハードだったということです。今でも合格できたのが不思議に思えます。

4.やっぱり小テストが大切

合格に結び付いたものを思い返すと、毎週の小テストに真剣に取り組んだことがまず根底にあります。満点の20点を取るために死に物狂いになる、なぜそうなるかというと低い点数を取ってスモールグループのメンバーに迷惑を掛けたくないから。毎回、教室に到着するとクラスメートみんな小テストのために直前の暗記を目の色を変えてやっていてまさにここは受験クラスなんだなあと実感しました。WEは生半可な気持ちで受ける試験ではありません。膨大な知識を漆塗りのように重ねていく過程で、小テストに毎回真剣に取り組むことは、最終的に自分を根底で大きく支えてくれる力になります。

5.勉強をルーチン化する

日々、過去問等を解くのは、Aki’s check、実践問題、オンラインアカデミーが中心でした。Aki’s checkと実践問題は印刷して繰り返し何度もやりました。電車の移動中はスマホでオンラインアカデミーをずっと解いていました。

そして毎日の夕食団欒時には固有名詞や地名・年号などを盛り込んだ各国ワイン事情を家族に説明し、知識の定着を図りました（おそらく迷惑だったと思うのですが付き合って聞いていてくれました）。

6.いざ本番！

8月8日午後3時、歌舞伎座タワーの個別ブースＰＣで試験開始、いきなり頭が真っ白になりました。見たこともない問題ばかり10問以上続いたのです。今までやってきたことは何だったのだろうと汗が出て涙も出そうになりました。でもしばらく進んでいくと基本的な問いやちょっと消去法で考えれば正答が導かれるものが見られるようになり、ほっとしました。「終了・送信」ボタンを押した瞬間に「合格」の文字が出て本当に泣いてしまいました。

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講師から一言

1回1回小テストでいい点数をとるため、真剣に取り組んでいた森さんの姿が印象的でした。千里の道も一歩から、とはよく言いますが、まさにその通りと納得させられる合格体験記でした。お母様とお別れがあった中でも、決して立ち止まらないで合格に向けて勉強した森さんからは本当に勇気をもらいました。