【2次試験】量は質になる

量は質になる。

スポーツにせよ、仕事にせよ、ある程度量をこなすことはとても大切です。


『超一流になるのは才能か、努力か?』(著:アンダース・エリクソン)の中でも、実はモーツアルトは天才ではなく、練習の鬼だったということが記されています。


十数年前、わたしは人前で話すのが苦手で、模擬レッスンを聞いた先輩からは「へたくそ」とフィードバックをもらいました。しかし、アカデミー・デュ・ヴァンで毎日レッスンを重ねるうちに、いつしかスムースにしゃべれるようになりました。今では人前で話すことは、わたしの大切なライフワークです。文章を書くのも非常に遅く、1本書くのに1週間以上かかっていました。毎月毎月、数本のコラムを書いているうちに短時間で書けるようになりました。そう、ある程度量をこなすことはとても大切。量はやがて質になるのです。


先日、日本ソムリエ協会主催のブラインド大会で2位になったブリークリー美香さん(美香さんは2020年の卒業生で、皆さんが使った書類のチェックもしてくださいました)は「ある程度の練習をこなすことで、ブラインド能力は上がる」とおっしゃっていました。美香さんは、大会の1週間前はワインを100本試飲したそうです。特に一回で覚えられない苦手な品種は、繰り返し繰り返し練習したそうです。美容室などの隙間時間も無駄に使わず、ハードリカーの小瓶セットを持っていって、香りを覚える訓練をされていました。その努力が実って、今回は見事に準優勝されました。美香さんこそ努力の人ですね。


卒業生のマルベックおじさんは、カベルネとシラーの収斂性の違いを掴みたくて、毎日、コノスルのヴァラエタルシリーズ2本でうがいしてから出社していました。なかなか出来ることではありませんね。


今、みなさんはどれくらい練習されていますか。カベルネとシラーが苦手だったら、悩んでいるより行動したほうがいいのかもしれません。


「努力は夢中にかなわない」という言葉もあります。

夢中になって、ある程度練習量をこなしているうちに、分かる日がやってきます。

試験までもっとワインに熱狂してほしいなというのが、わたしの思いです。


2022年ソムリエ協会主催のブラインドテイスティングのコンクールで準優勝したブリークリー美香さん。

モーツアルトは実は天才ではなかったと記している『超一流になるのは才能か努力か?』


↑美香さんの冷蔵庫の中

紫貴あき:夢を叶えるブログ

女性ソムリエ/ワイン講師 アカデミー・デユ・ヴァンや各種メディアでワインの魅力を発信中。 ーーーー 全国アドバイザーコンクール優勝 オーストリアコンクール優勝 ボルドーワインコンクール3位 WSET®スカラシップ受賞 全日本ソムリエコンクールセミファイナリスト ーーーー WSET®Diploma JSA認定 ソムリエ・エクセレンス ASI認定 国際ソムリエ 現在も夢に向かって邁進中

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