【3次試験】論述の書き方ポイント

論述は10月に行われますが、実際は3次試験とセットで採点されます。

どんなに実技が良くても、この試験でうまくいかなければ不合格です。ときどき、実技は完璧だったにも関わらず、残念な結果になる方がいらっしゃいます。それはどうやらこの論述に問題があったと言えると思うのです。


心構え

1.論述ではなく作文である

近年は200文字前後の問題が3つ並びます。「論述」とはやや大袈裟な名称と思っています。論述というのは、イントロがあり、反対意見を述べたうえで、自分の意見も述べ、結論があるようなアカデミックなものです。200文字前後でそれは不可能に近く、この文字数でできることは「作文」なのです。「論実」と聞くと身構えてしまいますが、「作文」と言われると気が楽になりませんか。


2.料理問題は徹底的に用意せよ

予測可能な問題もあれば、そうでないものもあります。ほぼ毎年、出題されているのが「料理」の問題です。論述試験は3次に付随するものです。そのため、料理について聞かれてまったく不思議ではないですね。今年も恐らく出題されるので、徹底的に用意しておきたいところです。ソムリエ協会が推奨する高得点をとる書き方もあるのをご存じでしょうか。これについては後述します。


3.予測不可能な問題もある

教本からの知識が問われたり、時事ネタが聞かれたりします。教科書を今一度読み直しておく必要があるでしょう。またソムリエ協会の機関誌『Sommelier』に普段から目を通しておくと、ソムリエ協会が興味を持っていることがわかるようになります。昨年も機関誌で何度も取り上げられた、「ワイン造りにおけるサステイナブル」が問われました。


4.ですます調でなくてよい

たった200文字しかないので、ですます調である必要はありません。ですます調は語尾が伸びてしまい文章が長ったらしくなる傾向にあります。である調がおすすめです。


5名文を書こうとしない

普段から文章を書く練習をしていないと、急には書けないものです。論述に失敗する人の多くが陥るのが「名文を書こう」と、筆が止まってしまう現象です。だいたいの骨子を決めたら、どんどん書いていきましょう。このとき芥川作家のような、文章である必要はありません。とにかく白紙で出さないこと、本当に何を書いたらいいか分からなくなったら、自分の感想を書いたっていいのです。この作文の試験は、サービスにまつわる試験です。現場でお客様に何か聞かれたら、シドロモドロしながらでも対応しないでしょうか。それと同じです。そういった姿勢が問われているとも思うのです。

紫貴あき:夢を叶えるブログ

女性ソムリエ/ワイン講師 アカデミー・デユ・ヴァンや各種メディアでワインの魅力を発信中。 ーーーー 全国アドバイザーコンクール優勝 オーストリアコンクール優勝 ボルドーワインコンクール3位 WSET®スカラシップ受賞 全日本ソムリエコンクールセミファイナリスト ーーーー WSET®Diploma JSA認定 ソムリエ・エクセレンス ASI認定 国際ソムリエ 現在も夢に向かって邁進中

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