二次試験⑨-2合格体験記
若竹春明さん(2016年WE合格)
2.他校の講義に参加してみる
受験と一緒ですね。自分が普段行き慣れている場所での受講だけでなく、環境を変えてみるために他校を受講されることは大変お勧めです。実際の試験会場も全く異なる環境ですし、色々な劣悪な状況下(近隣の方の体臭や行動が気になる、会場のライトや空調が予想外、ハプニングが発生する:実際私の受験した年には、クラスによりワインの提出にトラブルが発生したと聞きました)を経験できると良いかもしれません(笑)
代表的には、レコールデュバン(LDV)や田崎ワインスクール(以下、田崎WS)、自由が丘ワインスクール、シャルパンテではないでしょうか? ここでは、私が受講したLDV、田崎WSについてご説明します。
LDVは白、赤、白赤を10種類ずつ練習できます。ADVよりもお得ですね。前半はADVの講義しか出ていなかったので後半の総復習講座に参加しました。塩入先生の講座を中心に参加させて頂きましたが、噂通り分かりやすい講義でした。不明なことをご質問させて頂くと理解しやすい解説を御丁寧に頂けることから良かったと感じています。
総復習講座を履修した頃には、ロジカルを極める、というより、とにかく練習量を増やす、を望んでいたこともあり、千本ノックのように数を勉強できるLDVのコースは最適でした。
田崎WSは、トライアルを中心に受講しました。先生が元々少ない、かつ実力のある先生方が講師をされていますので、受講講座の講師力にムラがないのが魅力的です。より実践的に勉強になると考えます。
3.ワイン以外の酒について
必ずしも飲む必要はなく、香りの取得は様々な手段で対応可能ですので、下記に挙げる方法がお勧めです。
また、エクセルシートなどに一覧表をまとめていくとすっきりすると思います。
① スクール内で自由に香りだけ確認できるコースをとる
田崎WSやシャルパンテなどは、このようなコースがあります。
自由に十分確認できるので、良いのではと考えます。ぬ
②50品目ほどの主要な酒の小売りを利用する
大野屋で購入をしました。これはいつでも勉強できるため、非常に有用です。
③ LDVで最後の2~3日に全てのアイテムを無償で公開
受験生向けに、直前にその他品種を全て無償解放して頂いており、香りを全て確認できます。LDVは、この辺りが良心的ですので、情報をキャッチする目的でも、直前のワイン総仕上げコースなどに利用されるスクールとしては適していると感じます。
③は、例年行われるかは不確実ですが、もし開催されれば是非参加されることをお勧めします。前々日、前日と通い、気持ちの安定化に繋がりました。
4.お店を利用する
この時期ですが、ブラインドを勉強できる店もいくつかあります。先生の内容で列挙されていないところでお勧めどころ
① 八丁堀 たまや、銀座でワイン。
受験クラスが銀座校でしたので、有志を募って授業後(2回に1回は行ったかと)に通いました。事前にお伝え頂ければ、ブラインドにご協力を頂けると思います。
② ワインショップでの飲み比べ
エノテカ広尾、エノテカ渋谷、Wine Market Partyで、ブラインドの練習ができます。これも自主練にはお勧めです。
③道場破りのように店に行く
これはあまり勧められませんが、ワインを扱う飲食店に行って、ブラインドで出して、とお願いをひたすらしました。ただ、受験にかすりもしないような品種を出されたりすることも稀ではないため、あまりお勧めできません。上級者向けかもです。
5、ADVの受験用のワインセット
これは非常に役に立ちました。自宅で好きなときにブラインドを行うことが出来、さらに模範解答までついているので、有用です。
LDVでも同じメニューがありますので、ご参考にされてはいかがでしょうか?
6、仲間内との連携
定期的にSNSを通じてブラインドの勉強会or店訪問を行い、その機会に小瓶交換会を行いました。この時期の自主練にも役に立つのではないかと思います。
★ 最後に
資格試験は、主要品種をおさえることがとにかく重要です。あとは、品種、国は結果でしかないので、分析を重視するという点を最後まで忘れないことです。
今も個人的に資格取得後、ソムリエ協会の技術部というところでブラインド講評を定期的に勉強させて頂いておりますが、一貫して言えることは外観、香り、味わいのパートで必要とされる分析を崩さない事と感じます。これは、品種にとらわれずに、という意味です。
つまり品種、国は結果でしかなく、テイスティングのロジカルの内容の中で落とし込めるのであれば良いのですが、そうでなければ分析を崩さないようにする、です。
あくまで各分析の点数配分の方が高いことを意識されていて下さい。(品種を考えてしまって、分析結果を大きく変えてしまうのはリスクが高いので、分析を信じるべきだと考えます。ただし、温度が低いうちに感じる内容と温度が上がってくるとわかりやすくなる内容などは何かを理解しておくことも必要かと。例としては、注がれた直後には第二アロマを中心とした印象、温度が冷涼なうちは果実感やミネラル感などの第一アロマ、温度が上がるにつれ樽香の有無が顕著になると考えます。タイミングをみて、修正点を考慮するのが望ましいかもしれません。)
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