【WSET Level3】ワイン講師が紹介する勉強法2
WSETLevel2と比べるとLevel3はぐっと難しくなります。
「ただの暗記でない」と分かっているからこそ、勉強法で困っている方が多いのではないでしょうか。よく授業中に各講師が「1つ覚えて応用だ」と繰り返すと思うのですが、その真意はどういったことなのでしょうか。
例えば、本日、私のクラスでは時間をかけて、ひとつは「冷涼な大陸性気候」の特徴と、二つ目に「そのテロワールが克服される自然要因」をお話しました。板書の一部をご覧ください。
これらの特徴は、アルザス、ドイツ、アルザス、ハンガリーに概ね該当する特徴なのです。
そしてここまではあくまでも一般論で、この全体像をまず【理解】したら、あとは各国に当てはめていくだけです。(余談ですが私のレッスンでは全体像を理解するために40分ほど時間を使いました)。イメージするならば概論は「横割り」、各国論は「縦割り」です。
1.冷涼な大陸性気候と長い収穫期間によってもたらされる影響
実際、後半のレッスンでは延長収穫によってできる様々なスタイルを各国論で学びました
2.テロワールの克服に貢献する自然要因
後半のレッスンでは、各国をとりあげテロワールに影響するランドマーク(山、土、河川、湖、山など)も具体的に紹介しました。
つまり、上述の「1つ覚えて応用」というのは「横割り」を理解したら、次は「縦割り」を暗記ていく…ということなのです。教科書を読むときもこのことを知っていればスムーズに理解できそうです。
WSETが好む問題タイプに「冷涼で厳しい気候に関わらず、なぜブドウを成熟させることができワインが造れるのか。その自然要因を説明しなさい」という問題がありますが、このマトリックスが頭に入っていれば、ドイツがきかれても、アルザスがきかれても、方角、土、河川(湖)、山、斜面…と答えていけば得点できるのが分かりますね。
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