効果的な暗記法1

人間の脳は「忘れるよう」にできているのをご存知でしょうか。つまり「覚えること」よりも「覚えないこと」を得意としているのです。脳にさまざまな情報が入った時に「必要な情報」と「必要でない情報」の仕分けをして「必要」と判断された情報だけが長期記憶として脳に留まるのです。


ここで、仕分け作業のいわゆる「審査基準」をご紹介しましょう。それは、ずばり「生命の存続に役立つかどうか」です。たしかに、今、世界中で問題となっているCOVID-19を例にとれば「『アビガン』が効くよ」と耳にすれば、見たことも飲んだこともない薬なのにすぐに覚えられてしまうものです。その逆にワインの暗記の大部分は「覚えなくても命に別状はないので、生きていくのに不要」と判断されてしまうのです。よく受講生から「メドックの暗記が苦手だ」「イタリアのDOCGが覚えられない」という声をよく耳にしますが、これはしょうがないことで、むしろ自然なことも言えるでしょう。


もし今、皆さんが「覚えが悪い」からといっても自分を責める必要は全くありません。そのワインの情報は「命に関係しない情報」だからです。わたしも、たいてい午前中に勉強した産地は、午後には半分忘れているものです。


効率的な暗記⇒その2

紫貴あき:夢を叶えるブログ

女性ソムリエ/ワイン講師 アカデミー・デユ・ヴァンや各種メディアでワインの魅力を発信中。 ーーーー 全国アドバイザーコンクール優勝 オーストリアコンクール優勝 ボルドーワインコンクール3位 WSET®スカラシップ受賞 全日本ソムリエコンクールセミファイナリスト ーーーー WSET®Diploma JSA認定 ソムリエ・エクセレンス ASI認定 国際ソムリエ 現在も夢に向かって邁進中

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