【合格体験記】吐器のない練習会は行かない
月朝クラスでスモールグループのリーダーをつとめてくださった岡田かの子さんは、当時はお子さんが小さく子育てがとても忙しい時期でした。どのように勉強されたのでしょうか
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岡田かの子(2019年WE合格)
初めまして、岡田かの子と申します。私は専業主婦であり、毎晩料理に合わせてワインが選べる様になれたらと思い、昨年、ワインエキスパートに挑戦する事にしました。
二次試験の勉強を始めようと思ったのですが、まず一次試験の様に暗記をすれば良い試験では無い事に気付き、どんな勉強法が正しいのか全く分からず、手探りで焦ったのを覚えています。
1. 基礎固める。
あき先生のアドバイス通り、テイスティングセットを購入するか、デュヴァンの講座を受けるか、私は臨場感や緊張感があった方が記憶に残るタイプなので、デュヴァンの講座を10コマ受講する事にしました。
それぞれよく練られた内容になっていて、受けて良かったと思います。講座で書いたコメントシートには、必ず先生の模範解答を色ペンで書き足し、選択肢以外にもそれぞれの品種の特徴、捉え方、ヒントなど、授業中に先生が話した内容も全て書き込みました。
授業で先生がお話ししてくださるコメントは宝物です。ぜひ、集中して一言も漏らさず書き記してください!
そして、受講した品種のコメントシートを何度も見返す事で、自然とドライテイスティングが出来るようになりました。
2. テイスティングの仕方。
試験前の1ヶ月くらいは、クラスメイトとテイスティング会をしたり、バーへ行ったり、試験に出る品種を積極的にテイスティングしました。
その中で私が感じたのは、吐器のないテイスティング会には参加しない方が良いと言う事です。
つまり、ただの飲み会になってしまう様なテイスティング会は、全く記憶に残らなかったからです。
メモの取れる環境で、必ず吐器を使って真面目なお友達と一緒にテイスティング会をしてください。試験が終われば、祝いの美酒をたくさん飲めますので、残りの時間はグッと堪えて下さい。
3. 1人テイスティング。
仲間とのテイスティングも、意見交換や情報交換が出来て、毎回気付きが得られましたが、プロのソムリエさんとの会話や、市販のテイスティングバイブルと向き合う時間も、力が付きます。
仲間と小瓶交換を行い、毎日少しずつ訓練しました。
それから、赤坂のノムノというお店に1人で行き、ひたすらバイブル本のコメントと比べて、自分なりのメモをノートに纏めて行きました。
試験の4日前には1人で渋谷シノワへ行き、試験対策12品種のブラインドテイスティングをしました。
ビオニエからジャスミンを感じたり、NZのSBに自信が持てたり、逆に苦手なロワールのSBや、ミュスカデを外し、プロのソムリエさんからマンツーマンで、その見抜き方を親身になって教えて頂けました。とても充実した最後の見直しになりました。
4. 試験当日。
当日は、今まで積み上げたことの総点検として、今までの講座のコメントシートを何度も見返し、飲まなくても味わいが想像できるくらいまで、ドライテイスティングがスラスラ出来る状態に仕上がっていました。
結果は、赤のネッビオーロをテンプラニーニョと書いてしまった以外は、ヴィンテージ、国、品種全て正解でした。
試験を終えてみた感想としては、「味蕾は必ず育つ」と言うことです。自分を信じて、テイスティングを重ねて行けば必ず感じ取れる様になります。
試験が終わった後のお楽しみをたくさん想像して、残りの時間を充実して使って下さい!
私たちのスモールグループは、お陰様で全員合格する事ができて、あき先生から優勝のシャンパンを頂きました。
勝利の美酒は、とても美味しく、沁み渡りました。
皆さまの合格を心より願っております。
ラストスパート、がんばってください!
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講師からひと言。
「吐器がない練習会には参加しない」とてもストイックでいいと思います。たしかに練習会のつもりがいつの間にか飲み会になっていたということはよくあるようです。残りの日数、仲間との練習会に参加されるならぜひこのことを意識してみてください。
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