【2次試験】チューニングが大切
練習のときは調子が良かったのに、本番なぜか結果が残せなかった。その逆に、練習ではイマイチだったのに、合格したという受講生を何度も見てきました。
なぜ、そのようなことが起きるのでしょうか。原因の1つに「チューニング」が挙げられるでしょう。途中頑張りすぎて、本番に疲れていたのでは話になりません。当日だけ奮発しようと思っても、それは気持ちだけの問題で、体はついていかないでしょう。そんなことにならないためにも、当日、ベストの状態に持っていけるように、残された日はしっかりチューニングしてください。
・会場には何時に入りますか
・そのためには自宅を何時に出ますか
・そのためには朝食を何時に食べますか
・そのためには何時に起床しますか
・そのためには何時に寝ますか
・そのためには何時にお風呂に入りますか
このように逆算してください。
よく受講生から「チョコレートは食べても良いか」、「コーヒーは飲んでもいいか」「歯磨き粉のフレーヴァーは何がいいか」と聞かれます。食べ物に気を付ける人は沢山いるのに、睡眠に気を付ける人が少ないのがとても不思議です。
試験の10日前はそうでなくても、突然、前日に緊張して眠れなくなって、睡眠不足で当日挑み、残念な結果になった人を見かけることもありました。前日夜、急に不安になって試飲の練習をして、夜中トイレに何度も起きて不合格になった受講生もいました。睡眠不足は五感を鈍らせる怖い状態なのです。
上質な睡眠をとるためには、入浴を1時間半前に済ませておかなければならないのをご存知でしょうか。そうなると、お風呂を入る時間から逆算しておかなければなりません。
また、1日だけ1時間早く眠ることはなかなか難しく、逆に目が覚めてしまうことも、最近では報告されています。もし試験前日に、普段より1時間早く寝たいなら、随分前からそのように入眠するように行動しておく必要があります。
2020年に行われた全日本ソムリエコンクールでは、わたしもクォーターファイナル、セミファイナルの試験、試飲、実技試験を受けました。そのときに半年間かけて改善していたのが睡眠です。上質な睡眠をとるための、入浴の注意、運動、カフェインの摂取コントロールなど…気を付けていました。
先日のオリンピックでは、猛暑のため突然試合時間が変更されて、「ずっと試合がベストになるように調整していたのに」と不満を漏らしていたアスリートがいましたね。まさにそれとテイスティングは同じではないでしょうか。スポーツもテイスティングもチューニングが何よりも大切なのです。残された日数、ただ漫然と過ごすのではなく、本番を意識して生活してみてはいかがでしょうか。
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