【2次試験】論述②抜かりなく用意する

ソムリエ受験の皆様、論述の対策は進んでいますか。論述は予測不可能なところが多いのがこの試験。しかし2つだけ確かなことがあります。


1.料理のご提案

1つは料理のご提案問題は必ず出ること。

論述は3次試験のサービスに付随する問題ですから当然ですよね。ソムリエはワインを注ぐだけでなく、お客様につねにワインと料理を楽しんでもらえるようなご提案をするのも仕事ですから。


2.コンクール問題と被ることも

2つめは過去のコンクールで出た問題と被ることがあることです。

コンクールと認定試験は別だと思われている方が多いようです。しかし、コンクールの問題を作っている人と、認定試験の問題を作っている人が同じなのをご存じでしょうか。たとえば、認定試験で「オレンジワインについて説明せよ」という問題が出題されたことがありましたが、コンクールではそのずいぶんと前から「オレンジワイン」ということについて出題されていました。また「チリワインの情勢を説明せよ」という問題、これもコンクールでの論述と全く同じ問題です。


それでは、昨今のコンクール問題で繰り返し聞かれていて、認定試験で聞かれてもおかしくないものにどんなテーマがあるでしょうか。たとえば「ヴィーガンへの相性料理のご提案」というのは、直近で2度ほどありました。(ボルドーワインコンクール2017、全日本ソムリエコンクール2020)。まず「ヴィーガン」がどのようなものか分かっていないと答えることができないですよね。もしよかったら調べておいてくださいね。


また、昨年の全日本ソムリエコンクールで「オレンジワインを頼んだお客様がクレームを言っています。あなたはどのように説明しますか」という問題があり、良問だなと思いました。


このような過去のコンクール問題は、機関誌『Sommelier』でチェックすることができます。


3.ホームページにも目を通しておく

以前、世界ソムリエコンクールに3度出場した森覚さんが座長をつとめる勉強会にでたときも、「試験をうける組織のホームページや機関誌に目を通しておくように」とアドバイスをもらったことがあります。HPをのぞくと、ソムリエ協会が直近にマスカットベリーAだけのワインセミナーを行っていたこともわかります。このことから、ソムリエ協会がマスカットベリーAに注目しているなということもわかるでしょう。(実際、昨年は論述でマスカットベリーAのことがきかれましたね)


このようにソムリエ協会が注目していることを知るには、ずばり『Sommelier』という機関誌や、ホームページなどに目を通しておくことです。機関誌は会員でないと読めないのですが、もし会員なら軽く目を通されておくと良いでしょう。

紫貴あき:夢を叶えるブログ

女性ソムリエ/ワイン講師 アカデミー・デユ・ヴァンや各種メディアでワインの魅力を発信中。 ーーーー 全国アドバイザーコンクール優勝 オーストリアコンクール優勝 ボルドーワインコンクール3位 WSET®スカラシップ受賞 全日本ソムリエコンクールセミファイナリスト ーーーー WSET®Diploma JSA認定 ソムリエ・エクセレンス ASI認定 国際ソムリエ 現在も夢に向かって邁進中

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