Côte de Nuitsを征する

ブルゴーニュで最も出題されるのが Côte de Nuitsです。

① 村名AOCを北から覚えましょう

② 村名AOCの生産可能色を覚えましょう

③ 1er Cruの有無

④ Grand Cruの有無

⑤ Grand Cruの生産可能色

① 村名AOCの覚え方

わたしも最初はゴロで覚えたのですが、何年も勉強をしているうちに、長期記憶になったので、現在はゴロを使わずに普通に覚えています。でもはじめて勉強したときはゴロを使いました。いくつかのゴロを紹介します。皆さんのフィーリングにぴったりなのはどれですか。


「MFシャンベルタン

 Moneyのかかった部屋で

 Vousとロマンティックな夜を」

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M=Marsannay

F=Fixin

シャンベルタン=Geverey-Chambertin

Money=Morey Saint Denis

部屋=Chambolle-Musigny ※仏語でChambre=部屋

Vous=Vougeot ※仏語でVous=君

ロマンティック=Vosne-Romanée

夜=Côte de Nuits

※Ldvの梅田校長のゴロです

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案2

案3


↑↑↑ こちらは矢野恒先生のゴロです

3つゴロがあります。皆さんのフィーリングにあうもので^^




①村名AOCの頭文字をアルファベットで書きだして、その下に生産可能色を書いていきましょう。このとき一般的には村名AOCは赤白両方認められているのですが、付加価値の高いVosne-Romanéeは赤(R)だけで勝負しています。そこから1個飛びの法則で戻っていくとなんと赤だけのAOCなのです。例外という観点ではMarsannayもです。この村はロゼワインの評価が高いので、赤白に加えて、ロゼも造ることが出来ます

② 1er CruはMarasannay村だけありません。なお、1er Cruと村名AOCの生産可能色は全く同じなので、覚える必要はありません。

③Grand CruがないのはMarsannay、Fixin、Nuits-Saint-Georgesです

④ 残りのGrand CruはGeverey-ChambertinからVosne-Romanéeの間に位置し、24個あります。興味深いのは24個のうち23のGrand Cruは赤だけ。たった1つの例外はMusignyというGrand Cruだけです。この唯一の例外がCôte de Nuitsのなかで一番試験に出るのです。


余談ですが、なぜMusignyだけ赤白両方が認められているのでしょう。理由はVogue(ヴォギュエ)という造り手がこのGrand Cruで昔からわずかに白ワインを造っており、あまりにも素晴らしかったので、1935年のAOC法を策定する際に「VosgueさまのMusigny BlancもGrand Cruに認めてあげなければ…」という話になったのです。

紫貴あきHP

紫貴あき:夢を叶えるブログ

女性ソムリエ/ワイン講師 アカデミー・デユ・ヴァンや各種メディアでワインの魅力を発信中。 ーーーー 全国アドバイザーコンクール優勝 オーストリアコンクール優勝 ボルドーワインコンクール3位 WSET®スカラシップ受賞 全日本ソムリエコンクールセミファイナリスト ーーーー WSET®Diploma JSA認定 ソムリエ・エクセレンス ASI認定 国際ソムリエ 現在も夢に向かって邁進中

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