【合格体験記】イタリアを征する1

フランスに留学されていた若松さんはフランスが得意分野でした。その反面、これまであまり飲まなかったイタリアや他の産地は苦手い意識をもっていたとか。しかしいつもテストは満点で、最後にはスモールグループで仲間にゴロをつくってシェアするほどワインの勉強が得意になっていました。どんな勉強法だったのでしょう。


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若松猛さん(2019年 WE合格)

こんにちは。私は紫貴先生のクラスでStep1とStep2を終えた後、そのまま受験クラスに進み2019のWEに合格致しました。基本的には、紫貴先生の勧めてくださっている勉強法をそのまま実践すれば、合格することは間違いありません。


問題なのは、何かしらの事情で勉強に出遅れてしまったり、時間が十分に取れなかったり、モチベーションが下がってしまった場合です。当然私も例外ではなく、フランスが終わった頃にはすっかりやる気がなくなって、勉強が手につかなくなってしまいました。ただ、そういう場合、そこからリスタートを切れるかどうかは、そのための技術を持っているか否かにかかっています。躓くのは前提にして、そこから立て直す技術を磨くのが重要です。



1.得意分野と不得意分野

誰にでも、分野に好き嫌いや得点の偏りはあると思います。

私の場合は得意分野がフランスで苦手分野がイタリアでした。理由は単純で、フランスについてはもともと前提知識を多く持っていたからで、イタリアについてはそもそもどこにどう興味を持ってよいのかがわからなかったからです。


前提知識がある分野はどんどん勉強が進むでしょうし、取っ掛かりがない分野は勉強をスタートすること自体が困難です。十分に勉強をした上での得意不得意ならばともかく、大抵の場合はそもそも勉強する取っ掛かりがないから苦手という場合が多いのではないでしょうか。


2.不得意分野の立て直し

では、どのようにすれば不得意分野を立て直せるでしょうか。イタリアを例にして考えてみましょう。


①とりあえず勉強をスタートする。

ワインと関係ないことでもよいから、小説、映画、漫画、料理など、ありとあらゆる方面でその国についてのイメージを持つ。正確でなくても偏見でもよく、とにかく楽しい気持ちになって勉強を始めましょう。実際にイタリアワインを飲むのも良いと思います。


②勉強の順序を決める

いきなりDOCやDOCGの暗記をしようと思ってもめげるだけですし、そもそもそのための前提知識が足りていない可能性があります。

ー20州を山岳部、ティレニア海沿岸、アドリア海沿岸と分けながらきちんと暗記してしまいましょう。

ー隣接する国を覚えます。これは、栽培されているブドウ品種のイメージを掴むためにも役に立ちます。

ーランドマークを覚える。例えばバジリカータ州にあるヴルトゥレ火山を覚えれば、一緒にアリアニコ・デル・ヴルトゥレというDOCを覚えることができますし、土壌も火山灰質であることを推測することが出来るようになるでしょう。

ー文化遺産や観光地を覚えていきます。これらもDOCやDOCGの名称を覚える上で基礎になります。


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紫貴からのひと言

若松さんはマンガを読む速度がものすごく速かったのが印象的です。(わたしの場合は本は早いですがマンガは遅いです)その賜物を活かして周辺知識を集められていた姿がとても印象的でした。マンガが得意な方はいいものがたくさん出ているので、その賜物を活かしてみてはいかがですか?

イタリアを制覇する⇒つづきはこちら


紫貴あき:夢を叶えるブログ

女性ソムリエ/ワイン講師 アカデミー・デユ・ヴァンや各種メディアでワインの魅力を発信中。 ーーーー 全国アドバイザーコンクール優勝 オーストリアコンクール優勝 ボルドーワインコンクール3位 WSET®スカラシップ受賞 全日本ソムリエコンクールセミファイナリスト ーーーー WSET®Diploma JSA認定 ソムリエ・エクセレンス ASI認定 国際ソムリエ 現在も夢に向かって邁進中

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