2次試験対策の選び方②

5.6大品種を中心に組立てよう

昨今はトロンテス、アリゴテなどのサプライズ品種も出題されていますが、そういったものはほとんどどの人が失点します。差がつくのは6大品種が出たときに「当てられた」か「外した」か。たとえばシャルドネは6大品種のなかでもっとも出題率が高く、多くの人が正解する品種です。これを落とすとやはり怖い結果が待っています。今、もしシャルドネに自信がないなら④樽熟成のコマをとることをおすすめします。そもそも6大品種がまたクリアになっていない方は⑥~⑨6大品種のコマを中心に選んでいく必要があるでしょう。


6.比較試飲に重きをおく

テイスティングが苦手という方は、比較試飲の回数を増やしましょう。間違えやすいものを比べて飲むことが上達のコツです。またこの比較試飲は自宅では簡単に実践できるものではないのでアカデミー・デュ・ヴァンのようなノウハウをもっているスクールを頼るべきです。6大品種を中心に比べて飲むことをおすすめします。下記はあくまでも個人的な意見ですが参考にされてください。


・リースリングとソーヴィニヨン・ブランを間違えやすい受講生が多いようです。

 ⇒⑪ソーヴィニヨン・ブラン産地比較

 ⇒⑫リースリング産地比較がオススメです。

・カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーズを苦手にしている受講生が多いようです

 ⇒⑬カベルネ・ソーヴィニヨン産地比較

 ⇒⑭シラー産地比較がオススメです


もちろん苦手は人によって異なるので、自己分析が必要です。

なかには「得意を延ばす」ために比較試飲を利用する受講生もいるようです。シャルドネやピノ・ノワールは9月になると正解できる方が増えてきますが、もし精度をあげて国まで考察したいなら⑩シャルドネ、⑮ピノ・ノワールの産地比較を受講されるのもおすすめです。


2016年世界ソムリエコンクールで優勝したスウェーデンのジョン・アーヴッド・ロゼングレン氏は「テイスティング能力を上げたいなら、テキストブックのワインを比較して飲むことが何よりも大切だ」と言っています。自宅で適当にワインを選ぶのではなく、経験豊富な、アカデミー・デュ・ヴァンスタッフが選んだワインで練習することもキーポイントになるでしょう。


7.ワイン以外のお酒は工夫を

ワイン以外のお酒は、小瓶に詰めて販売するお店が毎年でてくるものなので、そういったところを利用するのもアリかもしれませんね。わたしが担当した過去のクラスでは、クラスメイトとその他のお金を共同購入して小瓶につめてシェアしたというクラスもありました(24人で共同購入したら2500円ほどだったそうです)ワイン以外のお酒はアルコール度数がおおむね高く保存性が高いので小瓶に詰めれば、予算を抑えることも出来ます。ぜひ工夫してみてください。



8.2次試験対策ではノートが必要

ノートを用意しましょう。3月はじまりの講座ではコメント用紙の隅にメモしている方が非常に多くみかけました。そういったところにメモしてしまうと、用紙がなくなったり、頭の中が整理されなかったりとてももったいないのです。せっかく時間とお金をかけているのに「もの」にできなければ非常に残念です。必ずテイスティングノートを1冊ご用意してください。


9.毎日練習しよう

一朝一夕にはテイスティング能力はつきません。1次試験が終わったら毎日練習しましょう。学校に来ない日は、自分の苦手な品種&産地を買ってきて自宅で練習しましょう。何を買ったらいいか分からないという方は、学校で飲んだアイテムを参考にしたり、ハーフボトルの利用を検討したりしてみてください。2次のために1次を早々に切り上げるのも合格のコツです。


まとめ

孫氏の兵法に「敵を知り己を知れば百戦あやうからず」というものがあります。まずは自分がどのような状態かをしることが、講座選びのポイントになるでしょう。


2次試験対策コマの選び方⇒Part1

自宅での練習風景。自分で買ってきて毎日練習しています。

紫貴あき:夢を叶えるブログ

女性ソムリエ/ワイン講師 アカデミー・デユ・ヴァンや各種メディアでワインの魅力を発信中。 ーーーー 全国アドバイザーコンクール優勝 オーストリアコンクール優勝 ボルドーワインコンクール3位 WSET®スカラシップ受賞 全日本ソムリエコンクールセミファイナリスト ーーーー WSET®Diploma JSA認定 ソムリエ・エクセレンス ASI認定 国際ソムリエ 現在も夢に向かって邁進中

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