56日チャレンジ!独学でチーズプロフェッショナル試験2

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②「過去問は5年間分でいい」の間違え

よく「過去問は5年分でいい」という言葉を耳にしますが、チープロには当てはまらないようです。理由はワインの試験と違ってアップトゥデイトがゆっくりなため、問題を作るにもキリがあるからです。私が受験したのは2021年でしたので、多くの受験生が2016年までしか、過去問を解いていなかったようです。しかし本番では2015年と2014年から同じ問題が出題されていたのです。


例えば、2021年に出題された「カルシウムが多いもの順に並べ替えよ」という問題です。選択肢に木綿豆腐、牛肉が並んでいました。これは2015年と2014年にも出題されていたのです。


2次試験でもそのことは顕著でした。プライスカード作成をせよという問題は、2007年以来の出題。セミナーの企画組み立ては2014年以来です。前述の通り、わたしは『ワインとチーズの資格の教室』で過去問を入手し、採点ポイントを知っていたので、当日も落ち着いて解くことができました。


前述のとおり、筆者は2003年まで過去問をさかのぼりました。それは「やりすぎたかな」という感がありますが、2007年ぐらいまで過去問を入手して遡って損はなかったと思います。


※なお過去問をさかのぼるときに注意なのは、法律やデータなどが変わっていることがあるので、それを鑑みてチェックする必要があります。




③過去問だけでもダメ

大学受験では赤本(過去問)はマストです。しかしながら赤本だけでもダメなのです。よく赤本だけ解いていて、不合格になったという話を耳にしたことがあります。


これがペーパー試験の怖いところです。ソムリエ試験のようにCBT(コンピュータ試験)ならば、一定の難易度が常に保たれるのですが、ペーパー試験は毎年毎年作り変えられるので、傾向ががらりと変わることがあるのです。過去問だけ解いていると、「自分は合格に近づいた」という錯覚を起こしやすいもの。実はそれが危険なのです


実際、これまでにチープロの試験では傾向ががらりと変わったことが何度もあり、過去問だけで対策していた受験生が痛い目にあったという話を耳にしていきました。(70%以上取れば合格という試験にも関わらず、合格率の乱高下が激しく、合格率が62%の年もあれば、40%という年もあります。これは傾向ががらりと変わっているしていることの証拠でしょう)そのため問題傾向が突然変わることを想定して、普段から準備しておく必要があるのです。


そこで利用して欲しいのが、各スクールの摸試です。現在はレコール・デュ・ヴァン、かじたいずみチーズ教室、田崎真也ワインクラブが摸試を出しています。わたしは総てそれを購入しました。1つ5000円ほどするので、全部購入すると5万円ほどになりました。どこのスクールのものとはここでは控えますが、ほぼ同じ内容が1次でも2次でも出題されて大変助かったものもありました。

左から田崎ワインクラブ、かじたいずみチーズ教室、レコール・デュ・ヴァン


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紫貴あき:夢を叶えるブログ

女性ソムリエ/ワイン講師 アカデミー・デユ・ヴァンや各種メディアでワインの魅力を発信中。 ーーーー 全国アドバイザーコンクール優勝 オーストリアコンクール優勝 ボルドーワインコンクール3位 WSET®スカラシップ受賞 全日本ソムリエコンクールセミファイナリスト ーーーー WSET®Diploma JSA認定 ソムリエ・エクセレンス ASI認定 国際ソムリエ 現在も夢に向かって邁進中

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